METROPOLIS

今からすれば大した事ないが、1927年に出来たとは思えない発想と技術を駆使した素晴らしい作品だった。
特に良かったのが、ロボットなのにゴツゴツとはぜず滑らかで凝った造形。
もう一つは、ロボットに人間と見分けがつかなくさせる為のシーンの演出なのだが。
驚く事に、似せたい相手の身体をスキャンしてロボットにその皮膚をコピーして着けるってのはこの時代の発想じゃないだろーってね。
もうね、淀長曰くスターウォーズのロボットがコレの廉価版だっつってたのは頷ける。
話的には、未来都市で支配者階級と労働者階級の軋轢にスポットを当てた内容。
支配者達は地上の未来的な大都市で指示だけを出し、地下都市の労働者達はその指示の元消耗品の様に使われる毎日。
そんな中、主人公の支配者の息子と労働者の娘が恋に落ち両方の階級の意識の溝を埋めようと駆け回る。
だがしかし、主人公の父親の支配者は労働で疲れを知らぬロボットの完成により用無しになった労働者を処分しようと考える。
そして、労働者弾圧の切欠を作るのに知らなかったとは云え息子の恋人に似せたロボットを扇動役として使い暴動を起こさせようとする。
さあ、2人の恋の行方と両階級の溝は如何なってしまうのか?
つーこって、まあこんな感じで話的には如何でもいい感じでしたけどね。